イノウエさん好奇心blog(2018.3.1〜)

MachinoKid Research 「学習会」公式ブログ ゼロから始める「Humanitas/人文科学」研究

キェルケゴール型の人たちへ

図書館員として働きながら、いろんな図書が市内の分館や地下書庫をめぐって、行き来して、手に触れていきます。 仕事後『キェルケゴールを学ぶ人のために』を手にとって読んでみました。Søren Kierkegaard (1813~1855)デンマーク語は、読み方難しいので、日…

人それぞれと人らしさ

何か日常生活で意見がすれ違ったり、友達と喧嘩したりしたとき、はたまた議論が煮詰まった時「人それぞれだから」という言葉で、話を終わりにすることってないですか?今回は、「人それぞれ」の深い意味を教えてくれる哲学を紹介します。 人それぞれと言って…

たむくるや むしりたがりし 赤い花

自分が社会学系の本を好きになったきっかけは、ある本です。大学へ入学したての頃、社会学部の方に薦めてもらった見田宗介先生の『社会学入門』という新書です。その中で紹介されていたある俳句が目に留まりました。 手向くるや むしりたがりし 赤い花 まず…

ういういしさ哲学

自分は学士の学位なので、専門家とはいえないキャリアですけど、それでも、実践的と思える哲学に出会ったら、大学4年間の講義を参考に、文献紹介をしたいと思います。ところが今回、あえて過去の自分の手記から、とあるエピソードを紹介することにしました…

ショーペンハウワー2016

年始はソウルから 詩人は花をもたらす人に、哲学者その精をもたらす人になぞらえることができる。 2016年、今年も張り切ります。 ところで、なぜ好奇心ブログを書いているのか、簡単に書いてみます。理由は、言葉はお守りだからです。必要ではないけど持って…

アダム・スミス問題

経済学の父、"見えざる手"でおなじみの、アダム・スミス(1723~1790)は、カントの一才年上のイギリス人です。 こんな言葉を残したことで良く知られています。 (追記12/8) われわれが食事を楽しみにするのは、肉屋や酒屋やパン屋の博愛心からでなく、彼らの…

アルスラーン戦記とジョン・ナッシュ

アルスラーン戦記、面白いですね。Anitubeで後追いで、ちらっと見たんですけど。 ペルシャ人(現イラン人)の戦いを描いたアニメで、史実を元にする部分もあって面白いです! ついでに、主人公のアルスラーン太子は、甘いんですよね。 でも、人はついてくる…

人を楽しませる先生

私は幸運にも1人の哲学者を知った。それは私の先生であった。 彼は、そのもっとも元気な時代には、若者のように陽気で、きびきびしたところを持っており、しかも私の考えでは、晩年までそういうところを残していたと思う。 ものを考えるための広い額は、何事…

『野生の思考』(1976 レヴィ=ストロース)

(update 20/4/1) 元・タイトル『パンジーの秘密』 民俗学者レヴィ=ストロース(1908~2009)の『野生の思考』(1976 訳 大橋保夫 みすず書房)を取り上げます。特に表紙に描かれた、野生のパンジーの話に着目しました。著者は、子孫の繁栄は、個人の気質では…

"反復" 実践編

広瀬すずさん。やっぱ、 かわいいですね。 ちはやふるの実写版は賛否両論あるみたいですけど。この写真を見ると、勝ち気さが出てて、はまり役のような気もしますね。哲学とか"差異"の話はおいておいて、ちはやふるの話しをしたいと思い、おも、、、 えーと、…

"差異"

ということで"反復"は恋心のようなものだと知りました。どの分野でも、専門用語ってありますけど。徐々にでもわかってくると面白いですよね。 "差異"も面白いです。「あめ」と聞いて「雨」にも「飴」にも受けとれる。「雨」や「飴」の中でも思い描かれる色や…

"反復"

セーレン・キェルケゴール(1813~1855)は、著書『反復』1848の中で、反復の恋、について語り、“反復”を高く評価しました。 反復の恋とは、幸福な恋です。 反復はいつまでも飽くことのない愛妻である。飽きがくるのはただ新しいものだけである。 p10『反復』…