2018-01-01から1年間の記事一覧
月一の学習会で、一冊の本を題材に意見交換をしており、今回、図書館司書の方に勧めていただいたのが、この著書でした。 著者は、内村鑑三氏の弟子です。その内村氏の文章も先日マチノキッドリサーチで取り上げさせて頂きました。今回その南原繁氏の著作、『…
(11/20 updated) 前回のブログで書いたカール・バルト本人は、かつて、スイスの都市バーゼルで教鞭を振るっていたこともあり、2018年11月3日から10日までのイノウエのパリ・バーゼル滞在期間には、現地での彼の痕跡を見つけることができました。 その日、5…
渋谷にて 今となっては、この人物の名前を知らなかったひと月前までの自分を恥じてやりたい。過去にタイムスリップして、無知な自分の頭をバリカンで丸めてやりたい。そんな思いがいたします。 カール・バルト(1886-1968) この人物は、第一次大戦後、次の…
『自由論』(1859, J・Sミル, 訳・仲正昌樹)を手に取りました。 「幸福とは効用である」とする功利論者の一人として有名なJ・Sミル(1806-1873)ですが、3歳でギリシャ語、8歳でラテン語を学び、のちに習得したと言われ、歴史上最もI.Qが高かった人物の一人…
(とある渋谷のカフェ) フランツ・カフカ(1883-1924)の幼少期の写真を下に掲載しました。 当時の写真館で撮影されたその写真は、背景の装飾がすでに形式的なものになっていたと、哲学者ヴォルター・ベンヤミン(1892-1940)は指摘します。 その指摘は、技…
曙橋 『哲学』という言葉が「Philo+sophia」から生まれたことは前回ブログで触れました。この言葉は幕末から明治初頭に生きた哲学者、西周先生(以下敬称略)の翻訳によるものだったと言われます。 西周の引用元は、西洋のウェブスター百科事典=エンサイク…
今日は誰もが持っている、『哲学』について書きたいと思います。 哲学は知恵を愛することとも言われます。というのも語源はPhilo-sophia。 古代ギリシャで4つに分類された愛(Agape, Eros, Philia, Storge)のうち、友愛を示すフィリア(Philia)と、知恵を意…
今年度も始まりました。 よろしくお願いします。 ここ10年間。 苦手であったけれど、興味深かった分野。 ひとくくりに言えば、『哲学』を学び続けてきました。 そして私は、今、怒ってます。 学んだにかかわらず、増えるのは、やっかいに思われるもの、だか…
Chi non può quel che vuol, quel che può voglia (欲することを叶えられない者は、叶えられることを欲せよ) Leonardo da Vinci 1930『Misión de la universidad』、オルテガ・イ・ガセット、『大学の使命』 スペインの哲学者オルテガ・イ・ガゼット(1883…
足音 国民の良識は、常に、最良の軍勢である ウィリアム・O・ダグラス 訳:奥平康弘 『基本的人権』1985 奥平康弘さんの翻訳を少し眺めました。 「基本的人権」ってなんだろう。 一ページ目からわかりやすかったので引用しました。 ペリクレスは言う。 行動…