今日は誰もが持っている、『哲学』について書きたいと思います。
哲学は知恵を愛することとも言われます。というのも語源はPhilo-sophia。
古代ギリシャで4つに分類された愛(Agape, Eros, Philia, Storge)のうち、友愛を示すフィリア(Philia)と、知恵を意味するソフィア(Sophia)の合成語だからです。*Agapeは人類愛, Erosは恋愛, Storgeは家族愛と言われます。
そうなると周囲のなんてことない事に疑問を抱いたり、親近感を抱いたり、創意工夫に思いを馳せたりすることも、語源からすれば哲学なんですね。難しい哲学書を読むことではありません。
ところで、かつて啓蒙の時代と呼ばれた18世紀後半に世界でほぼ類を見ない規模で30年にわたってディドロとダランベールを中心に百科全書が編纂されました。ここで哲学の定義は上記と、少し違う解釈でした。
哲学という名称の意味を確定して、それに適切な定義を与えることを問題としよう。哲学することとは、事物の理由を与えること、少なくともそれを探究することである。『百科全書』(1751-1780,ディドロ&ダランベール)(1974、桑原武夫訳、岩波書店)
完結です。物事の理由を見つけること。
人からみれば難しいことも、その人なりに説明ができれば良い。と言われることもありますが、説明できる(理由を与える)ことは、そのまま哲学。という解釈です。幅が広がります。英語で「理由」は、Reasonですが「理性」の意味もあります。物事から理性を見つけるのも同義と言えそうです。
哲学、、面白い。