イノウエさん好奇心blog(2018.3.1〜)

MachinoKid Research 「学習会」公式ブログ ゼロから始める「Humanitas/人文科学」研究

誰でも持っているもの

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 今日は誰もが持っている、『哲学』について書きたいと思います。

 

 哲学は知恵を愛することとも言われます。というのも語源はPhilo-sophia。 

 古代ギリシャで4つに分類された愛(Agape, Eros, Philia, Storge)のうち、友愛を示すフィリア(Philia)と、知恵を意味するソフィア(Sophia)の合成語だからです。*Agapeは人類愛, Erosは恋愛, Storgeは家族愛と言われます。

 

 そうなると周囲のなんてことない事に疑問を抱いたり、親近感を抱いたり、創意工夫に思いを馳せたりすることも、語源からすれば哲学なんですね。難しい哲学書を読むことではありません。

 

 ところで、かつて啓蒙の時代と呼ばれた18世紀後半に世界でほぼ類を見ない規模で30年にわたってディドロダランベールを中心に百科全書が編纂されました。ここで哲学の定義は上記と、少し違う解釈でした。

 

哲学という名称の意味を確定して、それに適切な定義を与えることを問題としよう。哲学することとは、事物の理由を与えること、少なくともそれを探究することである。『百科全書』(1751-1780,ディドロダランベール)(1974、桑原武夫訳、岩波書店

 

 完結です。物事の理由を見つけること

 

 人からみれば難しいことも、その人なりに説明ができれば良い。と言われることもありますが、説明できる(理由を与える)ことは、そのまま哲学。という解釈です。幅が広がります。英語で「理由」は、Reasonですが「理性」の意味もあります。物事から理性を見つけるのも同義と言えそうです。

 哲学、、面白い。