とある高架下 【マチノキッド学習会21:終了】✨ テーマ図書:『ことばの危機』(2020 阿部公彦 沼野充義 納富信留 大西克也 安藤宏 集英社) 参加:4名 上記を今回の学習会のテーマ図書としました。 2019年10月19日、東京大学の文学部のシンポジウムをもとに…
京都 元・淳風小学校 【マチノキッド学習会20:終了】✨ テーマ図書:『社会学入門』(見田宗介 改訂版2017 岩波書店) 参加:3名 上記を今回の学習会のテーマ図書としました。 この図書は、著者の社会学へ対する姿勢が明確で、自分にとっては著者が感じたと…
Miyashita park 【マチノキッド学習会19:終了】✨ テーマ図書:『コロナ時代の哲学』(2020 大澤真幸 左右社) 参加者:4名 この会は、読書会ではなく「学習会」と称しています。 それは、過去の文人のものの捉え方や思考術に学ぶ会なので、そういう意味を込…
調布PARCO 7月30日 マチノキッドリサーチの学習会では、新潮文庫『人間の建設』(2010)を取り上げました。 数学者の岡潔(1901~1978)氏と評論家の小林秀雄(1902~1983)氏との昭和40年の対談録です。 学習会では、希望者の作成したレジュメを中心に話題…
(Updated.8.1) レベッカ・ソルニットのいう「無邪気な冷笑=Naive cynicism」を、人は誰もが経験していると言えそうだ。なぜなら、この人がこれだけ言うのだから。 「わからない」ことを恐れる自分が、どこかにいるはずなのだ。 今回のマチノキッド学習会で…
音や騒音の殺到を聞き取るのではない…われわれは三発エンジンの飛行機を聞くのであり…我々にとってはあらゆる感覚よりも、物そのもののほうがはるかに近いのである(マルティン・ハイデッガー) "われわれは芸術の本質が何かを問うている" 平凡社『芸術作品…
(2020.5.12 updated) ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーのとある文献を読み、この著作から引用をはじめる前に、自分に思い当たる幾つかのことを備忘録にまとめることにした。 ものの「機能と機能以上の何か」について ある日、「UCCとKEY COFFEE以外、ネ…
*今月の学習会はお休みです こんにちは。 埼玉県の深谷市に詳しい方なら知ってるかもしれません。 この土地にまつわる逸話は多くあります。 中には、明治新政府の外交官、井上モンタこと、井上馨(1836-1915)によって構想された上州遷都論という壮大なもの…
調布PARCO二階 第15回学習会では 『市場の倫理 統治の倫理』(ジェイン・ジェイコブズ, 1951, ちくま学芸文庫/日本経済新聞社)をとりあげました。 参加者で内容を読み返し、意見交換をしたところ話題に尽きないのでした。 ジェイン・ジェイコブズ 1960年代…
先月1月13日、聴講させていただいたシンポジウムでは、被害者遺族の代表団『スレブレニツァの母』への賠償金の割合について、知ることになりました。(前回のブログ) シンポジウムのリンクはこちら⬇︎ 昨日1月12日(日)と今日13日(月・祝)の2日間、本研究科…
2020年1月13日、シンポジウム『25年目のスレブレニツァ』 に参加しました。国連の平和維持活動の最前線が、どのようになっているのかを知ることができました。司会は、難民を助ける会・理事長、長有紀枝(おさ・ゆきえ)教授でした。 以前、産経新聞の「産経…
池袋・立教大学のヒマラヤスギ 第13回マチノキッド学習会は『横井小楠』を取り上げました。 学習会でも取り上げてきたハンナ・アーレントのように、実践を重んじる点で、横井小楠の思想は、「実学」なのでした。 空回りする知識の理想でなく、現実の仕組みを…
隣町、公民館のミュージカル (11/9 updated) 第12回マチノキッド学習会も終えることができました。レギュラーとなりつつある4名の方々に参加していただきました。 前回に引き続き近世、江戸の人々の思想について学んできた学習会ですが、これまでに家康の…
江戸時代にタイムスリップ 第11回マチノキッド学習会、無事終わりました。 前回ブログに引き続き今回も江戸時代が舞台です。なぜこの時代に、「会読」が盛んに行われたのか、という問いは『江戸の読書会』の著者、前田勉先生の探求するものでした。以下、平…
学習会2日前の沖縄、海に潜る人気持ち良さそう… マチノキッド学習会 10回目を終了しました。 毎回、充実するにはするのですが… 実は、回を重ねるごとに、その度合いが増しつつあります。 テーマは毎回違いますが、ふとした折に過去の学習会のテーマが思い出…
永田町 地下鉄 6月7日、第9回マチノキッド学習会、無事終わりました 課題図書は、ハンナ・アーレント『全体主義の起源』 長編の歴史哲学書でした。 参加者それぞれで、部分ごとに読みましたが、バスケットマンの方にも参加して頂いて、分かりやすくなり、感…
イマヌエル・カント(1728-1804)第三批判書 を取り上げました。 同時代の、文学者、哲学者にはもちろんのこと、後世の哲学だけでなく、芸術を語る時にも、この人の文献が出典として頻出します。 彼の文献は難解と言われます。その難解さが、カントの人気の…
Basel University (3.29updated) こんにちは。 今回は、第7回マチノキッド学習会のテーマ図書、ハンナ・アーレントの論考集『政治の約束』(訳 高橋勇夫、ちくま学芸文庫、2018)を取り上げます。早速、引用します。 トクヴィルは「過去が未来に光明を投じ…
月一の学習会にて、今回取り上げさせていただいたテーマ図書は、『ピエール・ブルデュー(1930-2002)』(著 加藤晴久 藤原書店)です。 ブルデューはフランスの社会学者です。どんな方だったかと言うと、たとえば、とある命題があり、それが「寛容は美意識…
この著書は、志水速雄氏によって1994年に翻訳されました。英語版の『Human Condition』を基に翻訳されましたが、アレントの主題を的確に表したのは、もしかすると、母国語、ドイツ語版『VITA ACTIVA』だったのかもしれません。ラテン語で意味するところの『…
月一の学習会で、一冊の本を題材に意見交換をしており、今回、図書館司書の方に勧めていただいたのが、この著書でした。 著者は、内村鑑三氏の弟子です。その内村氏の文章も先日マチノキッドリサーチで取り上げさせて頂きました。今回その南原繁氏の著作、『…
(11/20 updated) 前回のブログで書いたカール・バルト本人は、かつて、スイスの都市バーゼルで教鞭を振るっていたこともあり、2018年11月3日から10日までのイノウエのパリ・バーゼル滞在期間には、現地での彼の痕跡を見つけることができました。 その日、5…
渋谷にて 今となっては、この人物の名前を知らなかったひと月前までの自分を恥じてやりたい。過去にタイムスリップして、無知な自分の頭をバリカンで丸めてやりたい。そんな思いがいたします。 カール・バルト(1886-1968) この人物は、第一次大戦後、次の…
J・Sミル『自由論』(1859)(訳・仲正昌樹)を手に取りました。 「幸福とは効用である」とする功利論者の一人として有名なミルですが、ミーハーなところを言えば、3歳でギリシャ語、8歳でラテン語を学び、のちに習得したと言われ、歴史上最もI.Qが高かった…
(とある渋谷のカフェ) フランツ・カフカ(1883-1924)の幼少期の写真を下に掲載しました。 当時の写真館で撮影されたその写真は、背景の装飾がすでに形式的なものになっていたと、哲学者ヴォルター・ベンヤミン(1892-1940)は指摘します。 その指摘は、技…
曙橋 『哲学』という言葉が「Philo+sophia」から生まれたことは前回ブログで触れました。この言葉は幕末から明治初頭に生きた哲学者、西周先生(以下敬称略)の翻訳によるものだったと言われます。 西周の引用元は、西洋のウェブスター百科事典=エンサイク…
今日は誰もが持っている、『哲学』について書きたいと思います。 哲学は知恵を愛することとも言われます。というのも語源はPhilo-sophia。 古代ギリシャで4つに分類された愛(Agape, Eros, Philia, Storge)のうち、友愛を示すフィリア(Philia)と、知恵を意…
今年度も始まりました。 よろしくお願いします。 ここ10年間。 苦手であったけれど、興味深かった分野。 ひとくくりに言えば、『哲学』を学び続けてきました。 そして私は、今、怒ってます。 学んだにかかわらず、増えるのは、やっかいに思われるもの、だか…
Chi non può quel che vuol, quel che può voglia (欲することを叶えられない者は、叶えられることを欲せよ) Leonardo da Vinci 1930『Misión de la universidad』、オルテガ・イ・ガセット、『大学の使命』 スペインの哲学者オルテガ・イ・ガゼット(1883…
足音 国民の良識は、常に、最良の軍勢である ウィリアム・O・ダグラス 訳:奥平康弘 『基本的人権』1985 奥平康弘さんの翻訳を少し眺めました。 「基本的人権」ってなんだろう。 一ページ目からわかりやすかったので引用しました。 ペリクレスは言う。 行動…