イノウエさん好奇心blog(2018.3.1〜)

MachinoKid Research 「学習会」公式ブログ ゼロから始める「Humanitas/人文科学」研究

2020-01-01から1年間の記事一覧

『ことばの危機』(H30改正 学習指導要領について)

とある高架下 【マチノキッド学習会21:終了】✨ テーマ図書:『ことばの危機』(2020 阿部公彦 沼野充義 納富信留 大西克也 安藤宏 集英社) 参加:4名 上記を今回の学習会のテーマ図書としました。 2019年10月19日、東京大学の文学部のシンポジウムをもとに…

『社会学入門』(見田宗介 2016 改訂版)

京都 元・淳風小学校 【マチノキッド学習会20:終了】✨ テーマ図書:『社会学入門』(見田宗介 改訂版2017 岩波書店) 参加:3名 上記を今回の学習会のテーマ図書としました。 この図書は、著者の社会学へ対する姿勢が明確で、自分にとっては著者が感じたと…

『コロナ時代の哲学』(大澤真幸・國分功一郎)

Miyashita park 【マチノキッド学習会19:終了】✨ テーマ図書:『コロナ時代の哲学』(2020 大澤真幸 左右社) 参加者:4名 この会は、読書会ではなく「学習会」と称しています。 それは、過去の文人のものの捉え方や思考術に学ぶ会なので、そういう意味を込…

『人間の建設』(1965 岡潔 小林秀雄)

調布PARCO 7月30日 マチノキッドリサーチの学習会では、新潮文庫『人間の建設』(2010)を取り上げました。 数学者の岡潔(1901~1978)氏と評論家の小林秀雄(1902~1983)氏との昭和40年の対談録です。 学習会では、希望者の作成したレジュメを中心に話題…

『それを真の名で呼ぶならば』(2020 レベッカ・ソルニット)

(Updated.8.1) レベッカ・ソルニットのいう「無邪気な冷笑=Naive cynicism」を、人は誰もが経験していると言えそうだ。なぜなら、この人がこれだけ言うのだから。 「わからない」ことを恐れる自分が、どこかにいるはずなのだ。 今回のマチノキッド学習会で…

『芸術作品の根源』(1960 マルティン・ハイデガー )

音や騒音の殺到を聞き取るのではない…われわれは三発エンジンの飛行機を聞くのであり…我々にとってはあらゆる感覚よりも、物そのもののほうがはるかに近いのである(マルティン・ハイデッガー) "われわれは芸術の本質が何かを問うている" 平凡社『芸術作品…

拝啓、マルティン・ハイデガー

(2020.5.12 updated) ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーのとある文献を読み、この著作から引用をはじめる前に、自分に思い当たる幾つかのことを備忘録にまとめることにした。 ものの「機能と機能以上の何か」について ある日、「UCCとKEY COFFEE以外、ネ…

新田義貞と渋沢栄一

*今月の学習会はお休みです こんにちは。 埼玉県の深谷市に詳しい方なら知ってるかもしれません。 この土地にまつわる逸話は多くあります。 中には、明治新政府の外交官、井上モンタこと、井上馨(1836-1915)によって構想された上州遷都論という壮大なもの…

『市場の倫理 統治の倫理』(1992 ジェイン・ジェイコブズ )

調布PARCO二階 第15回学習会では 『市場の倫理 統治の倫理』(ジェイン・ジェイコブズ, 1951, ちくま学芸文庫/日本経済新聞社)をとりあげました。 参加者で内容を読み返し、意見交換をしたところ話題に尽きないのでした。 ジェイン・ジェイコブズ 1960年代…

シンポジウム『25年目のスレブレニツァ』②

先月1月13日、聴講させていただいたシンポジウムでは、被害者遺族の代表団『スレブレニツァの母』への賠償金の割合について、知ることになりました。(前回のブログ) シンポジウムのリンクはこちら⬇︎ 昨日1月12日(日)と今日13日(月・祝)の2日間、本研究科…

シンポジウム『25年目のスレブレニツァ』①

2020年1月13日、シンポジウム『25年目のスレブレニツァ』 に参加しました。国連の平和維持活動の最前線が、どのようになっているのかを知ることができました。司会は、難民を助ける会・理事長、長有紀枝(おさ・ゆきえ)教授でした。 以前、産経新聞の「産経…