イノウエさん好奇心blog(2018.3.1〜)

MachinoKid Research 「学習会」公式ブログ ゼロから始める「Humanitas/人文科学」研究

議論しない方が勇敢にみえる?

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足音

国民の良識は、常に、最良の軍勢である 

ウィリアム・O・ダグラス 訳:奥平康弘
基本的人権』1985 

 

奥平康弘さんの翻訳を少し眺めました。
基本的人権」ってなんだろう。

一ページ目からわかりやすかったので引用しました。

ペリクレスは言う。
行動の大きな障害となるのは、議論をすることではなくて、むしろ議論によって得られる行動の、準備のための知識を欠いていることにある。我々は行動を起こすに先立って、考えるという固有の力をもっているとともに、また行動するという力をも持っている。ところが多くの人は無知なるが故に勇敢である。しかし、じっくり考えた場合には、尻込みするのである

ウィリアム・O・ダグラス 訳:奥平康弘
『同著』 


議論は何も生まない、という話を聞いたことがある。だからまず行動しよう、というスローガンなどもたまに聞く。
上記では、議論が、行動の障壁となるとも書いている。

 

議論を経ない行動と、準備された行動と。

行動することの大事さでは、どちらも同じだ。

ただもし、考える習慣や知識のないままでは、
じっくり考えた場合には、結局、尻込みするそうだ。

そして、考えることが人間の権利のようだ。

勇敢でもろいより、考えて行動するほうが、人間ぽい

基本的人権

基本的人権